ビジネスの細道

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「100年に1度の出来」の意味とは?:ボジョレー・ヌーボーのマーケティング戦略

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 ボジョレー・ヌーボーは毎年11月第3木曜日が解禁日となっています。
 今年も11月21日午前0時にボジョレー・ヌーボーが解禁されました。

 

 ボジョレー・ヌーボー人気のピークは2004年で現在はピーク時の約3分の1にまで日本での消費量は減っているらしい。それでも出荷量の世界一はいまだ日本という状況だ。なぜ日本でだけボジョレー・ヌーボーがこんなに人気なのか正直よくわかりません。ちなみに少し古いですが2007年の出荷量データがインターネットに公開されておりそれを見ると約50%の出荷が日本向けになっています。

 

 ボジョレー・ヌーボーといえばボジョレーワイン委員会の講評が、定番となっておりキャッチフレーズとして使われていますが、今年は例年よりもみかけることが少なくなった気がします…
 「○年に一度のでき」とか言われても当たり前ですよね。天候等の条件で味がかわるので毎年同じ味にならないという前提であれば毎年違う味なのだから、毎年違うという意味でX年に一度になって当然です。
 100年に1度の出来と言われた数年後に50年に1度の出来と言われたとしても、良いか悪いかは別にして、「過去x年間の味は再現していませんよ」という意味しかないと思います。


 ちなみにはてなキーワードにフランス・ボージョレーワイン委員会による歴代評価が下記のように紹介されていました。キャッチフレーズの付け方やマーケティング戦略としては参考になりますね。

•1995年:ここ数年で一番出来が良い
•1996年:10年に1度の逸品
•1997年:1976年以来の品質
•1998年:10年に1度の当たり年
•1999年:品質は昨年より良い
•2000年:出来は上々で申し分の無い仕上がり
•2001年:ここ10年で最高
•2002年:過去10年で最高と言われた2001年を上回る出来栄え
•2003年:100年に1度の出来
•2004年:香りが強く中々の出来栄え
•2005年:ここ数年で最高
•2006年:昨年同様良い出来栄え
•2007年:柔らかく果実味が豊かで上質な味わい
•2008年:豊かな果実味と程よい酸味が調和した味
•2009年:50年に1度の出来
•2010年:1950年以降最高の出来といわれた2009年と同等の出来
•2011年:近年の当たり年である2009年に匹敵する出来
•2012年:史上最悪の不作だが、ブドウの品質はよく熟すことができて健全
•2013年:繊細でしっかりとした骨格