ビジネスの細道

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脱線しても復帰可能な社会へ:30代40代の転職・再就職に朗報なニュース

 ミドル人材の転職支援に関するニュースを見かけた。新しいことをやって一度企業勤めのレールから外れてしまうとなかなか良い条件で社会復帰するのが難しいというのが今の日本だと思う。どうしても一度退職・転職すると条件が悪くなったり年収がさがったりというケースが多くなってしまう(もちろん転職で良い環境にめぐり合える人も少なくはないが)。
 ミドル人材の転職支援に政府が予算をつけるというのはありがたい。転職支援があり、ミドル人材の流動化がすすめば、起業や独立にチャレンジして結果としてうまくいかなかった人の社会復帰も可能になりそう。そうした土壌ができるとチャレンジを間接的に促して産業・経済も活性化するのではないかと思う。

 

『人活』〜ミドル人材の転職に政府が大型予算=政府主導の転職時代がやってくる

『人活』制度は、「多様な『人活』支援サービス創出事業」と呼ばれ、特定の条件を満たす“企業”に対して、補助金を出すというもの。その特定の条件として上げられたのが、簡単にいえば「“スキルと経験をもつ社会人”に対し、再教育からマッチングまでを支援するサービスを提供する」というものだ。

経産省では“スキルと経験をもつ社会人”の目安を35歳から65歳としている。まさに団塊ジュニア世代も該当する。

この事業には、パソナやテンプスタッフ・ピープル株式会社などが採択され、それぞれ、35歳以上の“ミドル人材”の転職支援のために様々なサービスを提供するとされる。

 35歳から65歳と対象は広いが、結局30代40代が中心になるんでしょうね。予算をつけても人材サービスを提供する事業者に助成金が出るというわけで、中年層の中途採用をする企業に対し補助金・助成金が出るわけではないようだ。採用側への助成金はハローワーク経由での既存の仕組みがあるからかな。
 実際、脱サラして失敗する人は、いわゆる「意識の高い」優秀層の人も大勢いるので、そういう方の再就職の一助となればいいなと個人的には思います。もちろん制度としては再就職支援ではなく転職を促すというようなものではありますが、個人的にはこのような期待をしてしまいますね。