ビジネスの細道

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士業のワーキングプア化が止まらない:司法書士、30歳過ぎて年収200万円台はザラ

 昨日、公認会計士が不人気という趣旨のニュースについてブログを書きました。今日はワーキングプア士業特集の一環で司法書士の低待遇に関するネット記事を見つけました。
弁護士、公認会計士、司法書士といった資格は本当に大変そうですね。
仮にTPPで資格相互認証とかになり海外専門家が日本でも既存士業と同じような業務ができるようになったらどうするんでしょうね・・・ 

司法書士、30歳を過ぎても年収200万円台はザラ | 日刊SPA!

「司法書士事務所っていうのは、絶望的に待遇が悪い。ひどいところだと、30歳を過ぎても年収200万円台とかですから。あれだけ苦労して合格したのに、なぜ?って普通は思いますよね。これは司法書士事務所が独立のための“修行の場”と考えられているためです。
 さらに司法書士は何歳で合格しようが新人として扱われるので、給与ももちろん“新人”。合格して、年収500万円の会社勤めを辞めて司法書士事務所に入った30代の男性であっても、初任給は20万円台前半だったりすることはザラなんです」
 だからといって、独立しても成功が約束されているわけではもちろんない。それどころか、生活苦で業界から足を洗うケースも多い。
「警備員のバイトをしてるとか、1年もしないで出戻りしたとか、奥さんの扶養家族になっている人もいますね。おそらく年収は100万円前後じゃないでしょうか」
 司法書士事務所の待遇は劣悪だが、さりとて独立するのはリスクが大きすぎるとも吉川氏は言う。
「独立開業1年目は経費を引いて300万円あればいいと言われています。独立すれば事務所の管理からバイトの管理もしなきゃいけないから、仕事が増えます。同じ給料なら雇ってもらってたほうが楽ですよ。だから中には“フリー”として活動する人もいるくらいです」
 これは事務所を構えず、携帯ひとつで業務を行うというスタイルだ。なんとも胡散臭ささがつきまとう。
 独立に憧れていた吉川氏も、独立失敗のケースを見せられ、現在は事務所におとなしく

 

 少し前までは、クレジット・サラ金関係で払いすぎた利息を取り戻すという過払い訴訟の需要がありました。基本的には弁護士が対応しますが過払い金が140万円以下の場合には司法書士が代理手続することもできたこともあり、最近までは特需で儲かっていた事務所も多くありました。司法書士法人や司法書士事務所がテレビCMを放送するという活況ぶりでした。ところが過払い特需が一巡して、経営が苦しい事務所が増えた印象です。
 事務所で雇われる司法書士の待遇が悪いのは修行のように位置づけられているというのは確かにそうだと思う。それでも独立してやっていけるのであれば頑張れるはずだ。ただ、独立も本当に厳しい。独立しても顧客を持っていなければ売上300万円というのも難しいだろうから、経費を引いて1年目で300万円残るというのは良すぎる部類だろう。司法書士の場合だと地場の不動産会社や地銀・信金等とのコネクションがないと独立しても厳しいと思う。コネクションがあったとしてもゼロから毎月25万円程度稼がないと売上300万円には到達しないから相当ハードルは高い。事務所賃料・光熱費含め経費もかかるから経費を差し引いて300万円というのはさらに厳しいラインだろう。結局司法書士もワープア士業になってしまうのだろうか。

 資格が合格率数%という難関資格で、資格をとった後も稼げず大変ということがわかっていたら、志願者は減ってしまうだろう。優秀な人材ほど他の良い選択をするだろうから業界に優秀な人材が集まらないことになって更に衰退なんてことにならないか懸念します。
士業のワープア化(ワーキングプア化)を止めるには既存士業の枠を超えた業務・事業展開が不可欠ですよ。

カイジ「命より重い! 」お金の話

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