ビジネスの細道

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美容師・美容業界の実態を統計数値から読む

美容師さんの待遇が悪く美容業界は厳しいという話はよく聞きます。
今回、総務省の統計データを読み、美容師ないし美容業界の実態を数字から直接みていきたいと思います。

参考にした統計は、総務省統計局が出している「サービス産業動向調査」です。
本記事執筆時点では、2011年度分までが公表されています。

 

■美容業界の市場規模
美容については、「生活関連サービス業・娯楽業」という分類の中で「洗濯・理容・美容・浴場業」としてカテゴリーに入っています。
「洗濯・理容・美容・浴場業」の時系列売上高(収入額)は以下の通り。
・2011年:約5兆2010億円
・2010年:約5兆2910億円
・2009年:約5兆2180億円
市場規模は大きいですね。
平成16年まで公表されていた「サービス業基本統計調査」では、平成16年は美容単体で1兆4620億円でした。
最近も1兆5000億円弱で推移しているのではないでしょうか。
市場規模は大きいといえそうです。

 

■美容師さん一人当たりの売上高
「洗濯・理容・美容・浴場業」における1事業所当たり売上高と1従事者当たり売上高でみていきたいと思います。
1事業所当たり売上高:1299万円
1従事者当たり売上高:427万円
美容業界における1従事者当たり売上高は美容師さん一人当たりの売上高になりますが、上記数字は洗濯・理容・浴場業といった他業も含まれている点に注意が必要です。
ただ、427万円から大きく乖離していることはないと想定されるため参考になる数字です。

 

■美容師さんの取り分は?
仮に美容師さん一人当たりの売上高が430万円だとします。
売上高はあくまで材料費や経費といったコストを控除する前のものですから、美容師さん一人当たりの手取り額はもっと少なくなります。

多くの業種で自分の給与の倍は稼がないと赤字といわれます。
コスト構造により倍かどうかは変わってくると思いますが、自分の売上の半分が取り分、半分は経費というのは一つの目安になります。
美容師さん一人当たりの売上高が430万円を半分にすると、215万円ですね。
アシスタントさんだと月15万円くらいで働いていることも多いですから、感覚的な待遇と大きな差はありません。

 

■修行時代は厳しいが独立すると稼げる
ここまで見てきたとおり一人当たり売上高が高くないので待遇は厳しいかもしれません。
特に、店長・ディレクタークラスになれていないスタイリストやアシスタントだとより厳しいと思います。
美容業界のよいところは、独立しやすいということでしょう。
独立には、1000万円近い出店コストやノウハウ等が必要になってきます。
美容師だけをやってきた方は今まで考えてこなかったような、会計記帳や税務申告等も必要になってきます。

 

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