ビジネスの細道

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社会に適合できる学生とは? 大学院定期試験の採点を終えて

もともと待遇が悪いのに非常勤講師の契約打ち切りが増えている、
そんなニュースで大学の非常勤講師が話題になることが最近あります。

実は私も大学院で会計系科目の非常勤講師を担当しています。
ただ、諸事情でやはり契約更新はできない状況にあります。
契約の件は本記事とは関係ないのですが、大学院定期試験の採点を終えて感じたことを書いてみたいと思います。

 

最近の学生は学力が落ちているなんて書くつもりはないのですが、
少し注意深くのぞむだけで結果が大きく変わるのに詰めが甘い人が多いなという印象です。
これが昔の学生と比べて今の学生に多い傾向なのか、昔も今も変わらずの傾向なのかはわかりません。

ただ、少し問題文をきちんと読んで問われたことにきちんと答える、
最後にきちんと結論を明確に書く、これだけで結果が大きく変わる方が多いなあという印象でした。

頭の良い方なんだろうなあという方でも、
問題では前提的位置づけの内容を聞いているにも関わらず前提問題に触れずに先端の議論ばかり論じている方もいらっしゃいました。
このような方は試験の直前に、自分で予想した問題と近い問題が出題されたことで、問題文に答えるというよりも盲目的に準備したこと(覚えたこと)を吐き出しているからこうなっているんだろうと想像できます。

このような傾向にある方は、社会人になっても、お客や上司のニーズ・依頼に直接応えるのではなく、
自分の得意分野にひきつけて対応してしまうことが懸念されます。
そして、自分としてはきちんと対応したつもりで相手からは高評価を得られず、
自己認識と他者評価とのギャップに納得できず不満が募るということになってしまうかもしれません。
問われていること期待されていることを見極めるというのは重要な能力です。

最後にきちんと結論を明確に書いていない人も多かったです。
自分としては理由を厚く書いたので読めば結論は明らかだろうと思っているのか、単純に忘れたのかはわかりません。
ただ、やはり明確にする必要があります。

このような傾向にある方は、社会人になって、自分が丁寧に説明したものに対し期待通りのアウトプットがでない等と憤る人になるのではないかと懸念します。
もちろん丁寧に説明することは重要なのですが、結果として何を求めているかは明確にする必要があります。
結論を明確にしない方は、自分が丁寧に説明したことで相手が当然にそこから結論を導けると感じているのかもしれません。

試験の傾向と、社会に出てからの傾向に関連性があるの?という疑問はあるかはわかりませんが、
このような関連性ないし傾向があるのと仮説はたてられそうです。

なお、あまりおおっぴらに非常勤講師をしていることは宣伝したくないので、
オフで私の素性知っている方はフェイスブックその他オフ活動ではスルーしてください…