ビジネスの細道

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インターネット安心価格保証の誤解:ヤマダ電機

  モノクロレーザープリンターとスキャナーが必要になったので複合機を買いました。遠方ではあるのですが新規オープンのヤマダ電機テックランドを発見したので、出向いて割引交渉をしにいきました。というのも、価格.comで事前に調査した結果、モノクロレーザープリンター、カラースキャナー、FAXのキヤノン製複合機MF4870DNが一番安いのがAmazonとヤマダ電機の22,253円(同価格)だったので、新規オープンセールでさらに割り引いてもらえれば安く買えると期待したからです。カラーレーザープリンターではないとはいえ、レーザープリンターとカラースキャナーの複合機が約2万円で買えるというのはすごい時代になりました…

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 ヤマダ電機は、テレビCMでヤマダ電機以外のショッピングサイトで販売されている家電製品が、ヤマダ価格よりも1円でも安かった場合に値引きしてくれる安心価格保証(インターネット価格保証)を売りにしており期待値は高まります。

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 ところが、MF4870DNの店舗表示価格は29,800円。価格コムで事前調査した値段よりも7000円以上高い状態でした。店員さんに価格コムの値段を提示し、値引き交渉をしましたが1500円下げて、オープン記念割引で+10%ポイント還元できるが、これ以上割引できないということ。このまま購入すると価格コム事前調査よりも5000円以上高く買うことになるので、店長裁量での割引も交渉しました。しかし、店長は価格コムの価格だと原価割れをするから売れないということでした。

 価格.comで一番安い値段を提示していたのは同じくヤマダ電機のヤマダ電機WEBであることを指摘しても割り引けないということでした。社内管理の原価が店舗までの配送料が上乗せされているためヤマダ電機WEB側の原価よりも上であることが原因だと思うのですが、同じ会社でバラバラの価格提示をしてくるとは安心価格保証(インターネット価格保証)ではないですね…

 ちなみに店舗にもインターネット価格保証のポスターが貼ってあったので、これも材料にして交渉しましたが、インターネット価格保証は対象商品のみであり、対象商品の範囲はそれほど多くないということでした。なるほど。

 

 そんなヤマダ電機は営業赤字に転落してしまったようです。

ヤマダ電機、営業赤字転落 ネット通販と消耗戦 “バブル”抜け出せず (1/2) - ITmedia ニュース

 拡大路線を突き進んできた家電量販店最大手のヤマダ電機が岐路に立たされている。7日発表した2013年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比11.4%増の8975億円となったものの営業損益は213億円の黒字から23億円の赤字に転落した。
  地上デジタル放送移行後の薄型テレビを中心とした販売不振に加え、インターネット通販との消耗戦を強いられ、不振が続く。6月には創業者の山田昇氏が社長に返り咲くなどテコ入れを図ったが、隘路(あいろ)の出口は見えていない。